ドーゼオーバーとアルントシュルツの法則

2020/07/16

2020/07/16

久しぶりに晴れましたね!!
さてさて今回はよく、ご質問をいただく
マッサージの強さについてお話しさせてくださいませ。

皆さま、揉み返しって耳にした事は
ございますか?

揉み返しとはいったい何なのでしょう?

結論から言うと、揉み返しはケガの一種です。

筋肉は筋繊維の束で構成されていますが
揉み返しとはその筋繊維に傷がついた状態を意味します。

簡単に言うと、身体の中で内出血を起こしているような状態が揉み返しなのです。

揉み返しができる最大の原因がドーゼオーバーです。

ドーゼとは簡単に言うと「刺激量」のことです。刺激量については「アルントシュルツの法則」がよく知られています。

アルントシュルツの法則(解剖生理学)によると、
弱い刺激が組織の働きを目覚めさせ
中程度の刺激が組織の働きを亢進する
とされています。

この刺激を利用し、筋肉の緊張を緩和したり、身体の回復力を高めたりするわけです。

ところが、刺激量が強すぎた場合、組織の働きを抑制し、最終的に組織の働きを静止させてしまいます。その結果、筋繊維が傷ついて揉み返しが起こってしまいます。

また、強い力でのマッサージになれてしまうと、徐々にこれまでの押圧では物足りなくなり、さらに強い刺激を求めることとなります。

その結果、マッサージの効果そのものが得られなくなる可能性も生じます。

味覚や嗅覚・聴覚と同じですね。

味が濃いものが美味しいでしょうか?
香りが強いものが良い香りでしょうか?
大声で話せば、気持ちが通じるでしょうか?

味も香りも声も、適切な濃さ・強さ・大きさがあります。
逆に、濃く・強く・大きくなればなるほど、人間の感覚は鈍化してしまいます。

こうやって、別の視点や角度から見てみるとのも面白いですよね!

人間の身体ってなかなか奥が深く不思議です!!

当店では皆さまのお身体状態に合わせ
しっかりカウンセリングさせていただきますので初めての方も、ご安心してくださいませ。